通常の注文方法を利用した自動売買

自動売買の基本的な設定はOCO(One Cancel the Other)、IFD(イフダン=if done)、IFO(IFD+OCO)があります。

OCOとは、自動売買ではない通常の注文で意味する指値注文を予め設定しておき、指値の価格になったときに注文が実行されるものです。

たとえば、1ドル=80円のときに1ドル=82円になったら揺り戻し=円高ドル安になることを見越して、ドルの売り注文。1ドル=78円になったら、同様に揺り戻しで円安ドル高になることを見越してドルの買い注文を実行するように設定しておくことです。このとき、どちらかの取引が成立すれば、もう一方の取引はキャンセルされることとなります。

対してIFDとは、1ドル=80円のときに1ドル=78円になったらドルの買い注文を出しておき、その時に買ったドルを1ドル=82円で決済するという指値の買いと決済を指定しておける方法です。

また、IFOとはOCOとIFDを組み合わせた取引のタイプ。1ドル=80円のときに1ドル=78円になったらドル買いで、その後1ドル=85円になったら決済あるいは1ドル=75円になったら損切りの決済の注文を出せます(利益確定または損切りどちらかが確定すれば、もう一方の注文はキャンセルされる)。この場合は、ドル買いまでがOCOの自動売買のシステムが稼働し、その後の利益確定決済または損切り決済までのシステムではIFDのシステムが稼働します。

現状では、ほとんどのFX業者がOCO、IFD、IFOのシステムタイプの利用が可能となっています。

ただし、相場が大きく動きすぎたときには注文が殺到し、約定が指値通り行われないことも現実にはあります。これをスリッページといいますが、相場が大きく動いたときにどの業者でも仕方なく起こってしまうスリッページだけでなく、システムが脆弱なFX業者がしばしばスリッページを起こすケースも見られます。

当然のことながら、スリッページが頻繁に起こる業者は敬遠することです。スリッページが多発する業者は財務局から業務改善命令が出されますし、投資家のブログにも書かれます。実際に遭遇しなくても良かったはずのスリッページの被害に遭う前に、「スリッページ 業者」などのキーワードでネット検索して、業者を選ぶことも重要なようです。

通常の注文方法をシストレに応用するなら「リピート系」自動売買ツールを

「リピート系」とは、上記のOCO、IFD、IFOといった注文方法を自動で継続するシステムのことです。あらかじめどのような状況でそれぞれの注文を発注するかを決めておき、ルールに基づいて反対売買(ポジション解消)も行います。初期設定は手動で行う必要がありますが、その後の売買はすべてコンピュータによる自動売買。24時間システムがトレーダーの代わりに取引してくれます。リピート系は、その他多くの自動売買ツールの「いいとこ取り」をしているメリットがあります。例えば初心者にオススメの「選択型」は、ストラテジーを選ぶだけなので簡単です。

しかし基本的にはアレンジが効かないためアイデアを形にすることはできません。アイデアを形にするという点で優れているのは「ストラテジー自作型」の自動売買ツールですが、設定にはプログラミングの技術が必要になることがあるため敷居が高い事があります。

このようにリピート系の自動売買ツールは、簡単さとアレンジ性を併せ持ったちょうどいいスタイルなのです。また通常の注文方法(成行・指値・逆指値・OCO・IFD・IFO)を利用することから裁量トレードの経験者であればスムーズに移行できるでしょう。

ちなみに、「リピート系」のツールを提供するFXの中でオススメなのが「インヴァスト証券」です。
同社のトライオートFXという自動売買ツールは、取引単位1000通貨からの売買が可能。自動売買は複数の注文を同時に発注する関係から、資金は多めに用意する必要がありますが、1000通貨単位からOKなインヴァスト証券なら少額からのシステムトレードもやりやすいでしょう。

またスプレッドが少ないのも特徴です(米ドル円0.3銭など)。ただし注意が必要なのがトライオートFXを利用は別途手数料が発生します。
しかしほとんどのFX会社では自動売買ツールを利用すると手数料が発生してしまいます。FX会社が必死に研究したツールということを考えると、いたしかたないのかもしれません。

自動売買なのに「通常の注文方法」がなぜ必要なのか?

自動売買ツールは基本的にコンピュータによるものですが、「マニュアル注文」という手動による注文方法が用意されていることがあります。これらはいわゆる「通常の注文方法」で、成行・指値・逆指値・IfDone注文・IfDoneOCO注文などです。
システムトレードなのになぜ手動によるマニュアル注文が必要なのでしょうか?

主な理由は、「自動売買は相場急変時に弱いから」です。
システムはあくまでコンピュータであることから、人間のように臨機応変に対応できず損失を被る可能性も(まれですが)あります。たとえば、あらかじめ指値注文を自動売買で発注していた場合、すぐに約定する価格に設定されていると約定しないことがあります(指値注文は通常すぐには約定しない価格に合わせる)。

これは相場急変時特有の現象なので頻発することは考えにくいのですが、エントリーではなく反対売買が約定エラーとなるのはリスクです。

このような場合、人間のマニュアル注文により反対売買することでリスクを回避できます。有力といわれる自動売買とはいえ、非常事態には人間の手助けが必要であることから「通常の注文方法」を知ることは無駄ではないのです。

ちなみに、インヴァスト証券の「トライオートFX」はマニュアル注文に対応しています。相場急変時の備えとして検討してみてはいかがでしょうか。





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